2012/06/13

LinuxCon Japan 2012 に参加してきました


先週は LinuxCon に参加してきました。
今年の LinuxCon は Student Presentations があったり、そのおかげか 70 人まで学生が無料で参加できたり、面白そうだったので参加してきました。
学生にこういう機会を与えてくれて、ありがとうございます。
なかなか行けないですからね。
まあ、授業は完全に生贄に捧げて参加してきたんですけどねw
会場がみなとみらいでちょっと遠かったですが、頑張ってつくばから行きました。
参加記をちょっとレポートしてみたいと思います。



1日目

めずらしく、ちょっと早めについて余裕の Registration を済ましたあと、前にいた学生っぽい人がいたので、同志よ!って話しかけようとしたら、なんか中学生で驚いた。
学校には LinuxCon でプレゼンするから、公欠扱いで来たらしい。確かに学生服着てるし。
ただ出来てるのに申し訳ないと思いながら、ちょっと参加者向けに用意されていた朝食をつまみ、その子とち色々話をしている間に Keynote が始まる。

当たり前ですが、セッションは全て英語です。
ただし、Keynote のみ翻訳機あり。
同時翻訳機も使ってみたけど、あまり快適じゃなかったような。
Keynote は、Greg のだめパッチの話がとても面白かったが、あまりウケてなかった気が...
Tizen の話は最初 Tizen がなんだか知らなかったし、RedHat の CTO の人の話は割とビジネスよりの話だった。

その後、Greg の "How The Linux Kernel is Developed" を聞いて、LKML とか気軽に参加できるぐらい英語力あればなぁっていう感じに。
うん、そのうちどうにかするよ。
ここで、午前終わり

午後の始めは "The Btrfs Filesystem: Status and New Fetures" を聞いたんだけど、あまり驚く内容はなかったかな...

最後に、"Student Presentations" を聞いて終わり。
朝にあって仲良くなった中学生が Qt のプレゼンしてた。
彼はとてもプレゼンうまいし、英語なのにネタ交えて難なくこなしてるやべぇ。
大学生よりその附属中学校の生徒のほうが優秀とか... 頑張らなくては。

LinuxCon 本編が終わった後は OpenSource Party 2012 for Students という、OSC でお世話になっている日本仮想化技術の宮原さんが開いてくれた学生向けイベントに参加。
こういうところに行くと、元々知り合いじゃなくても、何かしらでつながってて話が弾む人が数人いるのは、とても良いことである。
お酒も飲みながら、某先輩になんか撮られたような気もしたが、無事終了。
こちらも、リクルーティングの名目で学生は参加費なしということで、ありがとうございました。

ずいぶん酔いが回ってましたが、頑張ってつくばに帰りました。


2日目

残念ながら、午前中に用事があってつくばに帰ったのですが...
1日目は徹夜明けみたいな感じで uptime 30h ぐらいだったので、疲れて休むことにしました。
LLVM の話とか聞きたかったんですが。


3日目


この日も、昼夜逆転が治らず、朝早く起きてしまったので、早めに会場に向かいました。
1時間ぐらい前についたから、大さん橋まで散歩してきました。
みなとみらい綺麗です。

散歩してたら10分ぐらい遅れましたが、朝食をつまみ、"The Fedora ARM Project" へ。
ARM の話は最近熱いです。内容は、ARM はこれから高密度なクラウドとかに使われてくよね、だから Linux も整備しないとね、みたいな話が。
ただ、ARM と言っても、種類がいろいろあるわけで、ベンダーも複数あるので、みんな好き勝手やると色々大変なんでしょうね。
バージョンによって浮動小数点の実装が統一されてなかったりするみたいですね。
Linus が ARM に対して文句言ってたことにもちょっと触れてました。(参照)

次に、"Memory Cgroup: What Is Going On" へ。
cgroup 自体も言葉しか知らなかったですし、Memory cgroup っていうのもこの話ではじめて聞きました。
便利な機能で、プロセスをグループに分けてメモリの使用量の管理ができるという事みたいです。これが最近どんどん良くなってきてるよ、って話でした。
機会があればあとで使ってみようと思いました。

ここで、ちょっと色々 Twitter で呟いてたら、ガチャピンのようなイケメンハッカーこさきさんから突っ込まれました..
会場にはいないようですが、監視されてるようです...w

その後 Sumsung の人の Memory Fragmentation の話を聞きに行ったのですが、英語が...
どこ出身の方かはわかりませんが、とても訛りがきつく早口だったので、完全に置いてきぼりでしたが、スライドを見る限りメモリのコンパクションのやり方を工夫するといいよ、みたいな話だったような。
タイトルはスマートフォン云々ってなってますけど、それに限った話でもなかったような気がします。

おひる。中華街に、一昨日の彼と一緒に食べに行きました。
歩いて行くとちょっと遠かった...

午後は、"Revving Up Linux For Automotive" と "Lightning Talks" を聞きました。
車の話は概要みたいな感じでしたね。
LT は、いろいろありましたが面白かったです。が、内容が余り思い出せないw
Linaro のはなしと、後はクラウド関係が多かった。
某中学生の彼は、一昨日の投票で選ばれたので、ここでも発表してました。

あとは、Linux Visualization の Panel と、Parallels の人の Keynote があって、Asian/International Kernel Developer Panel がありました。
Visualization Panel は、クラウド関係の話だったので、そこまで覚えてませんが、Panel だとやっぱり興味深い話はいくつかありますよね。

最後の Developer Panel が、日本人はテストで 100 点取ることに慣れてて完璧ばかり求めるからだめだよね、みたいな話とか、誰でもパッチは Reject されるから怖がらないとか、バグフィックスが一番簡単なパッチだね、って話とか、日本人ももっとカーネル開発やってみようよみたいなことでした。
ただ、タイムゾーンが違うから、議論に参加しにくいとか、そういう話題もあって、とても面白かったです。

その後、Closing があって、Dinner ということで、ご飯とお酒が振舞われました。
ただ出来てるのに申し訳ないと思いながら調子に乗ってワイン飲んでたら、結構酔ってましたw
だって、グラス返そうと思うと、スタッフの人が違うグラス渡してくるんだもん...

なぜか、知り合いは最後の Keynote までみんないたはずなのですがほとんど帰ってしまわれたようで、あれだけ人がいる会場で一人酒してたのですが、まあ後半はお酒が入った調子もあり、色々お話しました。
さすが LinuxCon に来るような人は、いい意味で変な人が多いです。
お酒飲みながら技術的な話をすると、いい気分になります。

というわけで、3日目も酔いが覚めないままつくばに帰りました。
途中までは、知り合った方が一緒だったのですが、一人になったらすぐにスリープモードへ移行しました...
行き先はだいたい一緒なのに、僕はみなとみらい線のフリーチケットを使うために東横線で行ったので、変なルートだったんですよね。

次に参加するときは、もっと Linux と深く関わった上で参加したいですね。
なんだかなんだで、まだ利用者の立場なので、もっと精進せねば。
単純にチキンなだけかもしれませんが。

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