2013/01/05

Raspberry Pi のセットアップから日本語化まで

先月辺り、僕のところにもやっと Raspberry Pi が届きました。

"ラズベリーパイ"というこのボード、$35 で買える ARM の SoC が乗った名刺サイズコンピューターというやつです。
Linux が動いて HDMI, LAN, USB がついていて、SD カードがストレージになります。
RAM は 512MB も積んでいます。(僕に届いた新しいモデルの場合)

詳しい仕様は、以下のサイトを見てみてください。
とにかく、ガジェットオタクとしては格好のおもちゃなわけです。
しかし、乗り遅れたこともあって、7月初めに注文して、届いたのが12月初旬という...

とりあえず動かしてみる

とりあえず Raspberry Pi を動かしてみたいと思います。

まあ、Raspbian という Raspberry Pi 向けの Debian が用意されていて、これを書き込むだけなんですけど。
必要なものはこんな感じです。
  • MicroUSB ケーブルか、MicroUSB ACアダプタ
  • 4GB 以上ぐらいの SD カード
  • USB キーボード・マウス
  • HDMI ケーブルと対応したディスプレイ
  • 有線 LAN (ソフトウェアのインストールに必要)

SD カードにイメージを書き込む

Raspbian の SD カードのイメージは以下からダウンロードできます。
http://www.raspberrypi.org/downloads

(現在は Hard-float と Soft-float と2つのバージョンがありますが、Hard-float で特に問題ないと思います。そちらのほうが性能が出ます。)

僕は Linux を使っているので、dd で書き込みますが、Windows をお使いの方は Win32DiskImager を使うと良いみたいです。
zip を解凍して中から出てきた .img を書き込みます。
$ unzip 2012-12-16-wheezy-raspbian.zip 
Archive:  2012-12-16-wheezy-raspbian.zip
  inflating: 2012-12-16-wheezy-raspbian.img  
$ sudo dd if=2012-12-16-wheezy-raspbian.img of=/dev/sdc 
3788800+0 レコード入力
3788800+0 レコード出力
1939865600 バイト (1.9 GB) コピーされました、 2553.89 秒、 760 kB/秒
できました。
SDカードの速度によって結構時間がかかります。

電源を入れてみる

とりあえず、機器とケーブルをつなげて電源を入れてみましょう。

電源入れると、そのまま起動するはずですので、SD カードやその他機器はつなげた状態で電源を接続しましょう。
あと、電源は、500mA 以上食うので、PC からの供給だと若干足りないかもしれませんが、最近のものであればきっと問題ないでしょう、という希望的観測。

本当は、無線でネットに接続したいところですが、無線はついてません。USB の小型 Wi-Fi アダプタとか用意しましょう。

僕のボードは、付属のケースに入れて使っていますが、もっといいケースもあるみたいなので考えたいところですね。

こんな感じで、真っ黒い画面に Raspberry Pi のロゴが出てきて、起動していきます。

起動が終わると、初回起動時に青い画面が出てくるので、セットアップを行います。

raspi-config について

いわゆる初期設定です。
以下に、僕が設定した手順を示しておきます。
もし、ここで忘れたとしても、あとから sudo raspi-config で開けます。
  • expand_rootfs
    • rootfs を SD カードいっぱいに拡張してくれます。
  • overscan 
    • 画面を広げてくれるようです。
    • 普通は Disable でいいようです。
    • もし、上下左右に帯が出るようなら Enable にしてみてください。
  • configure_keyboard
    • キーボードの設定です。わからない人は以下のように進めると快適。
    • Generic 105-key (Intl) PC
    • Keyboard layout
      • Other -> Japanese で Japanese を選択
      • [The default for the keyboard layout]
      • [No compose key]
      • Use Control+Alt+Backspace to terminate the X server?  [No]
  • change_pass
    • パスワードを設定しましょう。
  • change_locale
    • ロケールを設定しましょう。
    • ja_JP.UTF-8 UTF-8
    • Default locale for the system environment
      • ja_JP.UTF-8
  • change_timezone
    • タイムゾーンを設定しましょう。
    • Asia -> Tokyo
  • memory_split
    • GPU のメモリ設定です。わかる人だけいじりましょう。
  • overclock
    • オーバークロックの設定。わかる人だけいじりましょう。
  • ssh
    • ssh を許可するかどうか、意味がわからない人は Disable で。
  • boot_behaviour
    • 設定すると、いきなり GUI が起動するようになります。
    • Yes
  • update
    • raspi-config をアップデート。たぶん、やらなくてもいいです。
最後に Finish を押して終了します。
そして、一度再起動します。
$ sudo reboot
この再起動はちょっとだけ時間がかかるかもしれませんが、気長にまちましょう。

GUI 登場

再起動したら、もう GUI が立ち上がってしまいました、LXDE みたいですね。
もう普通の PC と同じようにして使えます。

日本語入力の設定をしてみる

しかしながら、日本語入力 (IME) や表示がまだまだ日本語ではなかったりします。
やっぱり日本人なら、日本語で使いたいところですので、設定します。

ちゃんと Raspbian にも、日本語入力、いわゆる IME は用意されています。
色々やり方がありますが、今回は task を使った Debian なお作法で入れましょう。

Terminal を起動して以下のように入力すると、IME が入ります。 
$ sudo apt-get install task-japanese task-japanese-desktop
これもとても時間がかかりますので放置。
デスクトップ用の日本語環境が、これで一気に入ります。
(少し余計なものも入りますが...w)

本当は mozc が使いたいのですが、armhf 向けの mozc はまだ用意されていないようですね...
とりあえず Anthy で我慢します、残念。

終わったら再起動します。

日本語入力の確認

こんな感じで日本語が入力できるようになります。
すばらしい。

あとは、自分でお好みにカスタマイズしましょう。
しかし、SD カードのせいもあるかもしれませんが、このもっさり感だと、GUI いじって PC として使うにはちょっと非力ですね。
やっぱりサーバー用途でしょうか。ファイルサーバーとかは全然行けそうだが、USB ではなぁ...
2ポート LAN がついてれば、ルーターになるんだけど...

なにか、いい用途を考えましょう。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

日本語入力モードにするキーがわかりません。Windowsなら全角半角キーなんですけど。