"ラズベリーパイ"というこのボード、$35 で買える ARM の SoC が乗った名刺サイズコンピューターというやつです。
Linux が動いて HDMI, LAN, USB がついていて、SD カードがストレージになります。
RAM は 512MB も積んでいます。(僕に届いた新しいモデルの場合)
詳しい仕様は、以下のサイトを見てみてください。
とにかく、ガジェットオタクとしては格好のおもちゃなわけです。
しかし、乗り遅れたこともあって、7月初めに注文して、届いたのが12月初旬という...
とりあえず動かしてみる
とりあえず Raspberry Pi を動かしてみたいと思います。まあ、Raspbian という Raspberry Pi 向けの Debian が用意されていて、これを書き込むだけなんですけど。
必要なものはこんな感じです。
- MicroUSB ケーブルか、MicroUSB ACアダプタ
- 4GB 以上ぐらいの SD カード
- USB キーボード・マウス
- HDMI ケーブルと対応したディスプレイ
- 有線 LAN (ソフトウェアのインストールに必要)
SD カードにイメージを書き込む
Raspbian の SD カードのイメージは以下からダウンロードできます。http://www.raspberrypi.org/downloads
(現在は Hard-float と Soft-float と2つのバージョンがありますが、Hard-float で特に問題ないと思います。そちらのほうが性能が出ます。)
僕は Linux を使っているので、dd で書き込みますが、Windows をお使いの方は Win32DiskImager を使うと良いみたいです。
zip を解凍して中から出てきた .img を書き込みます。
$ unzip 2012-12-16-wheezy-raspbian.zip Archive: 2012-12-16-wheezy-raspbian.zip inflating: 2012-12-16-wheezy-raspbian.img $ sudo dd if=2012-12-16-wheezy-raspbian.img of=/dev/sdc 3788800+0 レコード入力 3788800+0 レコード出力 1939865600 バイト (1.9 GB) コピーされました、 2553.89 秒、 760 kB/秒できました。
SDカードの速度によって結構時間がかかります。
電源を入れてみる
とりあえず、機器とケーブルをつなげて電源を入れてみましょう。電源入れると、そのまま起動するはずですので、SD カードやその他機器はつなげた状態で電源を接続しましょう。
あと、電源は、500mA 以上食うので、PC からの供給だと若干足りないかもしれませんが、最近のものであればきっと問題ないでしょう、という希望的観測。
本当は、無線でネットに接続したいところですが、無線はついてません。USB の小型 Wi-Fi アダプタとか用意しましょう。
僕のボードは、付属のケースに入れて使っていますが、もっといいケースもあるみたいなので考えたいところですね。
こんな感じで、真っ黒い画面に Raspberry Pi のロゴが出てきて、起動していきます。
起動が終わると、初回起動時に青い画面が出てくるので、セットアップを行います。
raspi-config について
いわゆる初期設定です。以下に、僕が設定した手順を示しておきます。
もし、ここで忘れたとしても、あとから sudo raspi-config で開けます。
- expand_rootfs
- rootfs を SD カードいっぱいに拡張してくれます。
- overscan
- 画面を広げてくれるようです。
- 普通は Disable でいいようです。
- もし、上下左右に帯が出るようなら Enable にしてみてください。
- configure_keyboard
- キーボードの設定です。わからない人は以下のように進めると快適。
- Generic 105-key (Intl) PC
- Keyboard layout
- Other -> Japanese で Japanese を選択
- [The default for the keyboard layout]
- [No compose key]
- Use Control+Alt+Backspace to terminate the X server? [No]
- change_pass
- パスワードを設定しましょう。
- change_locale
- ロケールを設定しましょう。
- ja_JP.UTF-8 UTF-8
- Default locale for the system environment
- ja_JP.UTF-8
- change_timezone
- タイムゾーンを設定しましょう。
- Asia -> Tokyo
- memory_split
- GPU のメモリ設定です。わかる人だけいじりましょう。
- overclock
- オーバークロックの設定。わかる人だけいじりましょう。
- ssh
- ssh を許可するかどうか、意味がわからない人は Disable で。
- boot_behaviour
- 設定すると、いきなり GUI が起動するようになります。
- Yes
- update
- raspi-config をアップデート。たぶん、やらなくてもいいです。
そして、一度再起動します。
$ sudo rebootこの再起動はちょっとだけ時間がかかるかもしれませんが、気長にまちましょう。
GUI 登場
再起動したら、もう GUI が立ち上がってしまいました、LXDE みたいですね。
もう普通の PC と同じようにして使えます。
日本語入力の設定をしてみる
しかしながら、日本語入力 (IME) や表示がまだまだ日本語ではなかったりします。やっぱり日本人なら、日本語で使いたいところですので、設定します。
ちゃんと Raspbian にも、日本語入力、いわゆる IME は用意されています。
色々やり方がありますが、今回は task を使った Debian なお作法で入れましょう。
Terminal を起動して以下のように入力すると、IME が入ります。
$ sudo apt-get install task-japanese task-japanese-desktopこれもとても時間がかかりますので放置。
デスクトップ用の日本語環境が、これで一気に入ります。
(少し余計なものも入りますが...w)
本当は mozc が使いたいのですが、armhf 向けの mozc はまだ用意されていないようですね...
とりあえず Anthy で我慢します、残念。
終わったら再起動します。
日本語入力の確認
こんな感じで日本語が入力できるようになります。すばらしい。
あとは、自分でお好みにカスタマイズしましょう。
しかし、SD カードのせいもあるかもしれませんが、このもっさり感だと、GUI いじって PC として使うにはちょっと非力ですね。
やっぱりサーバー用途でしょうか。ファイルサーバーとかは全然行けそうだが、USB ではなぁ...
2ポート LAN がついてれば、ルーターになるんだけど...
なにか、いい用途を考えましょう。
1 件のコメント:
日本語入力モードにするキーがわかりません。Windowsなら全角半角キーなんですけど。
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